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FGF21は、ヒト脂肪幹細胞由来脂肪細胞でインスリンと相乗作用を発揮しグルコース取り込みを促進する

Fibroblast Growth Factor-21 (FGF-21) synergizes with insulin to facilitate glucose uptake in human adipose stem cell-derived (hASC) adipocytes.

Darwin Lee, Saswata Talukdar and Martin B. Brenner.
Pfizer Worldwide Research and Development.

Keystone Symposia:Pathogenesis of Diabetes Jan 31, 2012 (Poster 237)

In vitroでのFGF-21のインスリン感受性に対する役割は、細胞モデルの慢性的なFGF-21投与による知見に限られていた。そこで、このグループは、ヒトの脂肪幹細胞由来脂肪細胞(hASC-adipocytes)を用いてFGF-21のインスリンシグナル伝達に対する急性効果およびインスリンシグナル伝達とのクロストークについて検討した。hASC-adipocytesにFGF-21のみ、インスリンのみ、およびFGF-21とインスリンを組み合わせて急性投与した。FGF-21のみの急性投与では、中等度のグルコース取り込みが起こった。FGF-21とインスリンの同時投与では、相乗的にインスリンによるグルコース取り込みが促進された。FGF-21は、インスリンによるグルコース取り込みを起こすインスリンの量を効果的に減少させた。このFGF-21の急性効果は、IR、IGF-1R、IRS-1のリン酸化を介するものではなかったが、ベースのAkt Ser-473リン酸化を増加させていた。さらに、FGF21によりAktおよびATM/ATRの基質のリン酸化が認められた。したがって、hASC-adipocytesのFGF-21とインスリンの急性同時投与は、相乗的にグルコース取り込みを促進するが、その作用機序は標準的なインスリンシグナル伝達経路とは異なる経路でAkt以下の下流を活性化することによる(またはATM/ATRの活性化経路による)ことが示唆された。
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by md345797 | 2012-02-01 16:02 | その他