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脂肪細胞におけるNCoR欠損は、PPARγのリン酸化を低下させて活性を増加し、インスリン感受性を亢進させる

Adipocyte NCoR Knockout Decreases PPARγ Phosphorylation and Enhances PPARγ Activity and Insulin Sensitivity.

Pingping Li, WuQiang Fan, Jianfeng Xu, Min Lu, Hiroyasu Yamamoto, Johan Auwerx, Dorothy D. Sears, Saswata Talukdar, DaYoung Oh, Ai Chen, Gautam Bandyopadhyay, Miriam Scadeng, Jachelle M. Ofrecio, Sarah Nalbandian, Jerrold M. Olefsky
University of California.

Keystone Symposia:Pathogenesis of Diabetes Jan 31, 2012 (Poster 238)

このグループでは、脂肪細胞特異的Nuclear Receptor Corepressor (NCoR) ノックアウト(AKO)マウスを作製し、NCoRの糖代謝への影響について検討した。このマウスは肥満を呈したにも関わらず、耐糖能は改善した。また、クランプにより、肝・筋肉・脂肪においてインスリン感受性が亢進していることが示された。脂肪組織のマクロファージ浸潤および炎症も減少していた。AKOマウスの脂肪組織では、PPARγ反応性遺伝子の発現が増加し、CDK5を介するPPARγ ser-273リン酸化は減少しており、PPARγが恒常活性型の状態になっていた。このことからNCoRは、「CDK5がPPARγに結合してリン酸化するのを促進するアダプター蛋白」になっていることが新たに示唆された。脂肪細胞におけるNCoRの役割は、PPARγのser-273リン酸化を促進してPPARγを抑制(transrepress)することであり、NCoRの欠損は、炎症の低下および全身のインスリン感受性亢進という、チアゾリジン系薬剤投与を受けたのと同様の形質を示す
ことが分かった。
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by md345797 | 2012-02-01 16:04 | その他