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マクロファージ活性化のgenomicsとlipidomics

Genomics and Lipidomics of Macrophage Activation

Christopher K. Glass, University of California, San Diego, USA

Keystone Symposia:Pathogenesis of Diabetes Feb 1, 2012, Santa Fe.

炎症とマクロファージ泡沫細胞は、動脈硬化病変と肥満脂肪組織に特徴的な所見であるが、脂肪蓄積と炎症を結び付けるメカニズムはよく知られていいない。この関連を検討するため、LIPID MAPS consortiumは、野生型およびLDL受容体欠損マウスにそれぞれ正常食または高脂肪/高コレステロール食を負荷した場合の腹腔内マクロファージを用いて、包括的lipidome/transcriptome解析を行った。これらのマウスでは、マクロファージ泡沫細胞のlipidomeとtranscriptomeの劇的な変化が見られ、特にSREBP1標的遺伝子(コレステロール生合成遺伝子)の減少とLXR標的遺伝子の増加が認められた。

デスモステロールは腹腔マクロファージのコレステロール蓄積に重要な役割を果たし、SREBP標的遺伝子を阻害してコレステロール生合成を抑制し、LXR標的遺伝子を活性化してコレステロール引き抜きと抗炎症活性を促進することが知られている。デスモステロールはさらに、コレステロールエステル化に用いられる脂肪酸であるオレイン酸(18:1)とin vivoでインスリン感受性効果があるlipokineである9Z-パルミトオレイン酸(16:1)の産生を促進するという、代謝適応を調節している。これらのことから、マクロファージのコレステロールと脂肪酸恒常性と炎症過程を調節する統合的な機能をデスモステロールが担っていることが示された。
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by md345797 | 2012-02-02 03:36 | その他