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FGF21のターゲットとなるバイオマーカーの発見および認証のための統合的「Omics」アプローチ

An Integrated “Omics” Approach to Discover and Validate FGF21 Target Engagement Biomarkers

Sandra C. Souza, et al.
Merck Research Laboratories.

Keystone Symposia:Pathogenesis of Diabetes Feb 2, 2012 (Poster 409)

FGF21は2型糖尿病治療薬の候補であるため、その効果のバイオマーカーが求められている。このグループでは、脂肪細胞を用いてphosphoproteomicプロファイリングおよび、FGF21投与後のマウスの脂肪組織のRNAプロファイリングを行った。Phosphoprofiling 分析により、16のリン酸化タンパクがFGF21刺激した3T3-L1脂肪細胞で2.4倍以上にリン酸化が増加していた。高脂肪食負荷マウスおよびdb/dbマウスから単離した白色脂肪組織のAffymetrixマイクロアレイ解析により、少なくとも25のRNA転写産物と12の分泌蛋白がFGF21投与により1.5倍以上に上昇していることが分かった。

この結果を検証するため、正常のC57Bl6マウスにPEG-FGF21を0.8-2.5 mg/kgの用量で15分、24時間、 48時間投与した。24および48時間投与により、用量依存性にインスリン値が低下した。PEG-FGF21投与は白色脂肪組織でFRS2aとErk1/2のリン酸化を増加させた。さらに、FGF21によっていくつかの遺伝子(Fam110c, Dfna5, Fabp5, Spry4, Mtap9, Nav3, Dusp4)が2.5倍以上に増加、Kcne1I, Hyal1, Prodhが2倍以上減少した。mRNA発現データと同様、PEG-FGF21投与により、用量依存性に血漿CCL11の増加とIL1raの減少が認められた。このような「omics」アプローチは、FGF21のバイオマーカー同定のため、ヒトの臨床検討でも有用であろう。
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by md345797 | 2012-02-03 06:12 | その他