Anti-Diabetic Actions of a Non-Agonist PPARγ Ligand Blocking Cdk5-Mediated Phosphorylation
Alexander S. Banks
Dana-Farber Cancer Institute & Harvard Medical School Boston MA
Keystone Symposia:Pathogenesis of Diabetes Jan 30, 2012 (Poster 107)
PPARγのfull agonistであるチアゾリジン系薬剤のほかに、
PPARγのCdk5によるリン酸化を阻害することによりPPARγを活性化する薬剤が見出されている。これらの新規合成化合物は、古典的なPPARγの転写アゴニストではなく、培養脂肪細胞やインスリン抵抗性マウスでCdk5を介するリン酸化を阻害する。その一つ、SR1664は強力な抗糖尿病作用を示すが、脂肪分化を促進せず、体液貯留や体重増加が見られない。また、SR1664はチアゾリジン系薬剤と異なり、骨形成を阻害しない。これらの結果は、PPARγリン酸化をターゲットとした新しい抗糖尿病の創薬につながりうる。