A Trial of Sugar-free or Sugar-Sweetened Beverages and Body Weight in Children.
de Ruyter JC, Olthof MR, Seidell JC, Katan MB.
N Engl J Med. Published online September 21, 2012.
【まとめ】
背景 砂糖入り甘味飲料は満腹感を刺激しないため、他の食事の量が減ることがなく、過体重をもたらすと考えられている。しかし、砂糖入り甘味飲料とノンカロリー(人工甘味料による甘味)飲料とで体重増加に対する影響は検討されていない。
方法 641名の正常体重の小児(4歳10か月から11歳11か月)を対象に18か月にわたる試験を行った。参加者は、ランダムに250 mlの砂糖なし・人工甘味料を含む飲料(砂糖なしグループ)、または同量の砂糖入り甘味飲料(104 kcal)(砂糖グループ)を学校から配布され、割り付けられた(それぞれの飲料は味や外観からは区別がつかないようにした)。
結果 BMIのz score(オランダの同性・同年齢の小児の平均BMIからどれくらい離れているかの標準偏差SD)は、砂糖なしグループでは0.02 SDだったのに対し、砂糖グループは0.15 SDであった、体重増加は砂糖なしグループは6.35 kg、砂糖グループは7.37 kgであった。皮膚厚測定、ウエスト・身長比、脂肪量のいずれも、砂糖なしグループで有意に定値であった。
結論 正常体重の小児において、砂糖入り甘味飲料の飲用は、ノンカロリー飲料に置き換えることによって、体重増加と脂肪蓄積を減らすことができた。