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2011年 02月 23日 ( 1 )

基礎インスリン投与中の2型糖尿病患者に対する1日2回のエキセナチド使用

Use of twice-daily exenatide in Basal insulin-treated patients with type 2 diabetes: a randomized, controlled trial.

Buse JB, Bergenstal RM, Glass LC, Heilmann CR, Lewis MS, Kwan AY, Hoogwerf BJ, Rosenstock J.

Ann Intern Med. 2011 Jan 18;154(2):103-12.


【まとめ】
エキセナチドとインスリンの併用は保険適応が認められていないが、現在までにこの併用についての報告は少ない。そこで、すでにインスリングラルギンで治療されている2型糖尿病患者の血糖がエキセナチド1日2回投与の追加で改善するかを、30週にわたってプラセボと比較検討した。その結果、エキセナチドはHbA1cおよび体重を低下させたが、副作用(悪心嘔吐、下痢、頭痛)も増加した。低血糖の頻度はプラセボ群と変わらなかった。

【論文内容】
基礎インスリン(Basal insulin replacement)療法中の2型糖尿病患者では、しばしば各食前のインスリン 補充(prandial replacement)が必要となる。GLP-1受容体アゴニストであるエキセナチドを1日2回投与することは、基礎インスリン投与を行っている患者では、保険適応上は認められていないが、検討の価値があるものと思われれる。

インスリングラルギン投与を行っている2型糖尿病患者(メトホルミン、ピオグリタゾン併用を含む)をランダムにエキセナチド群(10μg、1日2回、138名)とプラセボ群(123名)に割り付け、30週間観察した。その結果、HbA1cはエキセナチド群がプラセボ群に対し0.69%低下が大きかった。また、体重減少は2.7kg大きかった(-1.8 kg vs.+1.0 kg)。低血糖の頻度は両群で同等だったが、副作用のため試験を中止した人数はエキセナチド群13名、プラセボ群1名とエキセナチド群の方が多かった。その内容は、悪心、下痢、嘔吐、頭痛、便秘であった。

本試験の限界としては、短期間であることがまず挙げられる。また両群の性別、併用薬剤、HbA1c値にアンバランスがあった。

結論として、インスリングラルギン投与中の2型糖尿病患者に、エキセナチド1日2回を投与することにより、低血糖・体重増加なしに血糖コントロールを改善することができる。ただしエキセナチドには悪心・嘔吐・下痢・頭痛などの副作用がある。
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by md345797 | 2011-02-23 17:14 | 臨床研究